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zoom RSS 汗嫌いは文化の問題?

<<   作成日時 : 2005/12/09 23:41   >>

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私のWebサイトのサブ・コンテンツ「手のひらの汗」の中の1ページ「秘伝・顔の汗止め法」
「半側発汗」の発見者として紹介している生理学者,高木健太郎先生の書「やぶにらみの生理学」の中に,こんな件がある.

輝く太陽の下に隆々たる筋肉をたくましくおどらせながら流れる汗をぬぐおうともせずに働く人々の姿は男性的労働の象徴であり,雄々しく頼もしく,尊敬の念を禁じ得ない.だが一方において,汗の多いことに悩んでいる人が多数ある.文化は労働を専門化し,分業化し,筋肉労働の面を次第に縮小させるとともに,酷暑の候においても衣服を正し,一点の汚れもなく,すがすがしい容ぼうをもって相手に好感を抱かせる必要を増大させつつある.
多汗への悩みは女性にはじまったであろうが,今や男性に及びつつある.自然が人類だけに与えた全身発汗性の恩恵は今や忘れ去られ,邪魔者扱いにされようとし,人類の叡智は発汗調節を必要とせぬ環境の確立に向いつつある.だが全世界が冷房で包まれざる限り,この発汗という自然の冷房装置はいつまでもその価値を高く保ち続けることであろう.
・・・(中略)・・・
無汗症に悩む人のことを考えたら,多汗症などで汗が出ることを悩むより,出るために受ける自然の恩恵に感謝すべきである.事実,体の半分から汗が出すぎるという患者がいたが,調べてみると出すぎるほうが正常で,ふつうだと思っていたほうが異常だったという例もある.こんなとき,出すぎる人の汗を止めてみたら,どんなことになっていただろうか.泣くに泣けぬ障害を残すことになったかもしれない.汗は出すのが正常である.
さて,この文章を読まれたみなさんは,どんな思いを持たれたでしょうか?

とくに後半部分の記述には,抵抗を覚えた方も少なくはないでしょう.
比較するのは無意味なことだと思いますが,
この世の中には,まったく汗の出ない「無汗症」でお悩みの方もみえるのだ.
それを知るだけでも,汗に対する見方が少し変わってくるのではないでしょうか?

そんなこと言ったって,汗はうっとうしいし,汗染み見つかるのは嫌なんだよっ!
汗で手が濡れてると,好きな人から嫌われてしまうんだよ.
気持ち悪がられて,いじめられるんだ...
あなたは,手汗の苦しみを知らないからそういうことが言えるんだ!!

そう思われたあなた,先のしんじょうさんの言葉を思い出してみてください.
あなたを一番苦しめているのは,
いま手汗に意識を集中させてるあなた自身に他ならないかもしれませんよ.

「やぶにらみ」の生理学―高木健太郎的発想とその発展
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温熱性発汗
今日は暑いときにかく汗,専門用語で「温熱性発汗」のお話をします. 先に紹介させていただいた生理学者・高木健太郎先生の著 『「やぶにらみ」の生理学』から,またまた引用です. ...続きを見る
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2005/12/17 01:21

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