運動器の機能向上マニュアル

昨年末に出ましたねぇ.
「介護予防に関する各研究班マニュアルについて」が掲載された当初,
まだ,このマニュアルは揃っていなかったのですが...

「運動器の機能向上マニュアル」
1-6 / 7-11 / 12-14 / 15-25 / 26-28 / 29-45 / 46-49 / 50-56 ページ

運動器の機能向上の目的は,その名のごとくではなく,その結果,
つまりは,
喪失体験を主体とした高齢期のライフイベントに,機能が向上するという経験は大きなスタミナ体験となって,QOLの向上につながることが期待される
ここを狙っているということなんですね.
筋力や体力が上がったからそれでよし,そういう考えではないことを念頭において,
このマニュアルを活用しましょう..ということなのです.

対象となるのは「新予防給付」と「地域支援事業」.
要支援1,要支援2および要介護状態となる恐れのある高齢者から地域住民までとあり,
それぞれの対象によって,その目的が異なってくる.

いずれにせよ,生活機能向上を図るために,
立つ,座る,歩く,階段を昇降するといった日常生活の基本的活動に必要な抗重力筋を中心に機能向上をはかるべき
とある.
段階を追って向上させ,3段階を設定.
コンディショニング → 筋力向上 → 機能的運動
その事前,事後にアセスメントを実施するのだという.

このマニュアルには,いろいろごちゃごちゃ書いてありますが,
具体的には..まだよくイメージできません..^^;

安全管理も万全を期す必要がありますし,すんごい人手がかかるんじゃないのかな?
こういう事業って,本当に広く多くのお年寄りにできるのかしらん?
介護予防一般高齢者施策の中では,
地区の高齢者を運営に積極的に関与させ,高齢者による高齢者のためのプログラムであることを認識させるとよい
とあり,
いわゆる世話焼きじいさん,ばあさんを作りましょって話なんだけれど,
となるとこれは,いわゆる町内会とか老人クラブとか,
ホントに末端地域での自治会の問題になってくるワケで,
市町村などの自治体から,そこに資金を落としてくれるって言うのでしょうかね?
「実績に応じた褒章」なんて言葉も見受けますが,
褒章もらったら,動かしたくもない身体を動かすようになるのかな?

一部はこれで参加してみたいと思われる方も出てくるでしょう.
けれども,本来対策したい「閉じこもりがちな高齢者」.
ここへの働きかけは,これで十分と言えるのでしょうか?
「閉じこもり予防・支援マニュアル」を読まないといけないのかな..^^;

読みこなすのが大変苦痛なマニュアルですが,もうちょっと我慢して読んでみたいと思います.
まずは,これまで.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

ぷろPT
2006年01月07日 01:36
いつも貴重な内容の投稿ありがとうございます。高齢者の体力が低下したり、行動が低下する原因を経時的に追ってみる必要があります。そのマイルストーンのようなものが浮かび上がってきて、そこにアプローチする必要がありそうですね。年齢、生活状況などちがっており、そのポイントに対して援助しないと、いわゆる体操教室では無理ですね。
life-reha-care
2006年01月07日 08:41
結局、個人個人のライフステージを、それらの方々のコミュニティの中で、
どうやって実現していくか、だと思うんです。
今までの流れだと、みんな同じように生きて死んでいってくれ、
というメッセージを感じ取ってしまうのでした。
ゆう星☆
2006年01月07日 11:38
>ぷろPTさん,lifeさん
いえいえ.自分の勉強ですから..
やっぱりテーラーメードというか,それぞれ個人に対して,どれだけ一緒に歩めるかってことでしょうね.
コーチング...
集団対応ではなかなか難しい.かといって,一人一人につけるワケでもなく..
文明が発達し,わざわざ動かなくてもいろんなことができるようになった世の中で,動いてみたくなるような何か..
たぶんそれは人との関わりなのかなと思うのですが,そういうことと日常生活を併せた中で,結果として機能向上できる.
そんな視点はどうなのでしょうね.
2006年01月08日 12:06
どんなやりかたでも、タイムリーに対応できれば
少なからず「予防」の効果はあると思います。

でも、もっと根本的なことを具体的に提案する必要がある…と考えています。
それをどうしたらいいのか。
ものすっごいエネルギーと緻密な思考が要求されそうですが
でも、こういうことこそ
いろいろな分野ではたらく人たちの「意志」と「知恵」と「力」が結集されて
いいアイデアがでれば…と思います。
2006年01月08日 23:38
> ものすっごいエネルギーと緻密な思考が要求されそう
そうなのかなぁ.もっと単純に考えてはどうかな.
お年寄りが動きたくなるなにか...

相手の像がイメージできれば,自ずと答えはみつかるはず.
私も含め,現場との乖離が問題かも...
みなさんのお知恵をお貸しください.

この記事へのトラックバック

  • 介護予防関連記事のアクセスがすごい

    Excerpt: このブログ「ここからぶろぐ」を立ち上げて4ヵ月経ちました. 1日1記事を基本に記事をアップして来ましたが, 中でも介護予防のことを書いた記事のアクセスが多いです. これにはちょっと驚きです. .. Weblog: ここからぶろぐ racked: 2006-01-29 12:56
  • 筋力トレーニング 月225円

    Excerpt: 出ていましたねぇ,1月27日の日経新聞. 要介護度の悪化を防ぐために新たに導入する予防サービスの自己負担額は,筋力トレーニングが月225円,栄養改善と歯を手入れする口腔ケアの指導が月に欠く100円... Weblog: ここからぶろぐ racked: 2006-02-05 12:22