オーダーメード手掌多汗症治療

先日ご紹介した掌蹠多汗症に対する胸部交感神経遮断術(ETS)
発汗学会総会懇親会後に紹介を受け,
そこの院長先生にしっかりお話を伺いましたので,ここにご紹介しましょう.

その施設は「東名病院」
昨年愛知万博が開かれた地・長久手.
東名高速道路名古屋インター近くにある病院です.
「内視鏡手術」というページがありますので見てみましょう.
ひとつの切開創から内視鏡を挿入して腹腔の中をビデオモニターに写します。これを見ながら他の切開創から特殊な器具を挿入し、手術操作を行います。
この方法が VATS = Video Assisted Thoracic Surgery
でも,用いる胸腔鏡には操作機能もつき,それで見ながら焼いてしまう?
当院では新規に開発しライセンスされたアクセスポートを用いることにより長さ2ミリもしくはそれを下回るサイズの皮膚切開1カ所(脇の下)で手術を完了いたします。
てのひら.comより引用)

当院では平成13年度後半より、内視鏡手術の体制が整い、胸腔鏡を使用した胸の手術を実施しております。当院での手術症例には、自然気胸、手掌多汗症、胸部の腫瘍性の病気(転移性肺腫瘍、良性腫瘍、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍)があります。
東名病院は,この術式で「手掌多汗症」の手術をされているのですね.

さてさて,オーダーメイド治療.
「手掌多汗症」のページを見てみましょう.
しかし、代償性発汗と呼ばれる合併症があります。これは、上半身の交感神経を切除したために、背中、胸、腹、大腿部などの部分の発汗が以前より多くなる症状を引き起こします。この合併症を克服するには、交感神経切除を必要最小限にし、上肢のみの発汗をコントロールする方法が必要で、部分的交感神経節切除術を実施しています。
高度の手掌多汗症で皮膚科学的治療法で十分な効果が得られない場合が手術適応となります。手術時間は3~40分でその日のうちに食事も食べられますし歩行も可能です。入院期間はたいていの場合2~3日です。

上肢のみの発汗をコントロールする方法が必要で、部分的交感神経節切除術を実施
ここには「上肢のみ」とありますが,村瀬院長先生曰く.
いまは「手のひら」の汗だけに限ってやっている.
顔は論外.ここをやろうとすると,いろいろな問題がある..とのこと.

そして大事なところはここ.
高度の手掌多汗症で皮膚科学的治療法で十分な効果が得られない場合が手術適応
「手のひら・足の裏多汗症の総合的治療」
で,お話しましたね.
まずは外用剤.それからイオントフォレーシスかボツリヌス毒素.
そして最後の選択肢がETSだと.
愛知医科大学の皮膚科(多汗症外来)が,この前段の治療をされています.
神経内科の岩瀬先生(生理学第2・助教授)も診られているようです.
このように皮膚科,神経内科がタッグを組んで手汗の患者をしっかり診,
さらにダメなら東名病院へ.
そんな図式の,一人ひとりに合った集学的(チーム)医療をされているそうです.

愛知医大は私もよく引用していますが,第2生理が汗研究の大御所.
東名病院のページに吉岡先生の名がありませんが,汗の手術は専門外来
専門外来
多汗症、自然気胸の診察を行っております。
手術が必要な場合、いずれも3日間程度の短期入院で実施しております。
院長の外来日にお越し下さい。
必要な場合に,愛知医大から紹介されることになるでしょう.

手汗でお困りの愛知の方,近郊の方.
こんなオーダーメイドを注文してみるのも,1つの手かもしれませんね.
手汗に負けてたまるかよ..(^^)v


※汗関連情報は「ゆう星☆汗の輪」へどうぞ.

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