筋力トレーニング 月225円

出ていましたねぇ,1月27日の日経新聞.
要介護度の悪化を防ぐために新たに導入する予防サービスの自己負担額は,筋力トレーニングが月225円,栄養改善と歯を手入れする口腔ケアの指導が月に各100円.通所介護の月額負担額(要支援1で2226円)に加算される.

第39回社会保障審議会介護給付費分科会資料(平成18年1月26日開催)
「資料2:平成18年度介護報酬等の改定について―概要―」3~5ページ.
「介護予防サービス」が載っていますね.

もう一度,介護予防とそれに対する報酬の考え方.
介護予防サービスについては、「日常生活上の基本動作がほぼ自立し、状態の維持・改善可能性の高い」軽度者の状態に即した自立支援と「目標指向型」のサービス提供を推進する観点から、ケアマネジメントの徹底を図りつつ、報酬・基準の設定を行う。
対象は生活がほとんど自立している「軽度者」.
つまり要支援と認定された者(要支援1,要支援2)のみが対象だということです.

そして具体的には,
介護予防の観点から積極的な役割が期待される通所系サービスについては、日常生活上の支援などの「共通的サービス」と、運動器機能向上、栄養改善、口腔機能向上の「選択的サービス」に分け、それぞれについて月単位の定額報酬とする。また、目的の達成度に応じた事業所評価について、要支援度の維持・改善を指標として試行的に導入する。
通所系サービスを,
①共通的サービス/②選択的サービス
の2つに分けて,前者を基本単位とし,そこに送迎や入浴を含める.
後者はケアの計画書を作成して,それに基づいて適切にサービスを実施し,
さらに定期的な評価と計画の見直しなど一連のプロセスを実施することで,加算として算定できる.

いままで送迎や入浴は1日ごと,しかも送迎は片道単位で報酬がついていました.
それが,この包括で同様に実施できるのか(コストが合うか)?
ひょっとすると,こういう部分からサービスを削られる業者が出てくるのかもしれませんよね?

そしてもっと驚いたのは,後の方の「各種加算(選択的サービス等)」というやつ.
・運動器機能向上加算 …… 225単位/月
・栄養改善加算 …… 100単位/月
・口腔機能向上加算 …… 100単位/月
・アクティビティ実施加算 …… 81単位/月
・事業所評価加算 …… 100単位/月

一所懸命読みました「運動器の機能向上マニュアル」
個別に計画を立てて,安全性も確保し,その効果も定期的に評価し...
やらないといけないことばかりで大変です.
でも,それだけやって,一人当たり月2,250円の報酬ですか?

点数が低く抑えられることは,利用者にとってはありがたいことです.
けれども,それが故に粗悪なサービスしか得られなければ,
貴重なお金をどぶに捨てるようなもの.

何度も言っています.私は介護の現場を知りません.
こういう報酬額で,果たして十分なサービス,事業が営んでいけるものなのでしょうか?
そして最後にもう一言.
運動器機能向上は,イコール筋トレではなかったはずですが,
なんで「筋力トレーニング 月225円」となるのかな,日経さん.

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この記事へのコメント

ぷろPT
2006年02月05日 20:49
あれだけ騒いでいた筋トレ事業がこの収益ですか?益々、やる側はやる気が失せるでしょうね。だって、どれだけマンパワーがかかると思っているんでしょう。傷害保険に入ったって怪我させれば当然・・・・・・・。なんかわかりませんね。国のやることは!
ゆう星☆
2006年02月05日 22:08
ですよねぇ..
どう考えたって,おかしいですよね.
これで,なにをしろっていうのかな...
PTどりどり
2006年02月13日 12:59
専門職種の配置を伴えば、もっと高い報酬も考えられたと思いますが、実際は今いる誰かがその役を担う考え方。過去の「機能訓練加算」の失敗が教訓とされていませんね。
ゆう星☆
2006年02月13日 20:32
PTどりどりさん,はじめまして.
> 実際は今いる誰かがその役を担う考え方
そうですね.
でも,それでいまのものも疎かになっては..
なにを考えてんだか..です.

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