かなり、うまく、…

今日は,久しぶりにおもしろいと思った本をご紹介します.

遠藤周作「かなり、うまく、生きた」,光文社


私のこころに留まったコトバ.
P11
病気はたしかに生活上の挫折であり失敗である。しかしそれは必ずしも人生の挫折とは言えないのだ。
病気という生活上の挫折を三年ちかくたっぷり噛みしめたおかげで、私は人生や死や人間の苦しみと正面からぶつかることができた。これは小説家にとって苦しいが貴重な勉強と体験だった。

P34
身辺雑事の苦労をすべて取り除いて、あまり楽にしてあげると、老人は必ずしも倖せじゃないかもしれないわ
老人は死の恐怖と向きあう以外になくなってしまうの。身辺雑事の苦労は、老人が死と向きあうのを誤魔化してくれるものなの

P124
人生は正直言って悲しいこと、苦しいこと、色あせたこと、魅力のないことの連続です。しかしそれを放擲する者は愚かです。なぜならその味気のない人生を捨てずにしゃぶりにしゃぶれば、必ず生きる意味が見つかるからです。
美しいもの、魅力あるものに心ひかれることが愛なんかじゃない。それが魅力を失い、色あせても大事に大事にすることが愛だ

P154
教育とは結局、自分が自分にすることだ
どんな環境にあってもそこから自分を教育するコヤシは見つかるのだ

P158
自分自身の幸福観に自信がないから、今の我々の多くの親は子供に「世間的に無難な」人生を送ることを最後には望んでしまう。人なみに学校を出て、人なみに社会に生き、安全な毎日を送るという幸福-社会が共通して持っている幸福観にたよってしまう。

P229
それぞれが勝手な思わくで他人を見ているのだし、また我々は他人にうつる自分の姿が結局は影にすぎぬことも知っている。

この後,これをネタに,いくつかの記事を書きたいと思っています.
ヒトはどうして生きるのだろう...
なんでこんなに生きにくいのだろう...
いま,もがいているのは必然.
苦しんでいるあなたには,輝く未来が待っています.
遠藤のコトバは,そんなあなたの心に,1つの灯火を点すことでしょう.


遠藤周作エッセイ選集1 人と心 かなり、うまく、生きた

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